マニュアル翻訳虎の巻
01.17

マニュアル・取扱説明書の翻訳(翻訳支援ツール・TRADOSについて)

マニュアル・取扱説明書の翻訳業務に欠かせない、翻訳支援ツールについて、お客様から最も多いご質問にお答えするかたちで述べてみます。

 

1.「翻訳支援ツール」って、「コンピューター翻訳」なの?

 

翻訳支援ツールとは、Google翻訳のようなコンピューターやソフトウェアが自動的に翻訳するものではありません。翻訳作業を進めながら、原文と翻訳結果を対訳データとして蓄積した「翻訳メモリー」(トランス・メモリー)を作成していき、過去に翻訳した事のある文章や類似の文章が出てきた時に「翻訳の候補」として、翻訳メモリーに蓄積された過去の翻訳結果が呼び出されてくる、という仕組みです。翻訳を行うのはもちろん翻訳者自身であり、翻訳ソフトとは異なります。主な翻訳支援ツールには、SDL社のTRADOS(トラドス)が挙げられますが、最近では、クラウド型の製品も出てきており、大型の翻訳案件で複数の翻訳者が同時に従事する際などに、複数の翻訳者でサーバーに翻訳メモリーを蓄積し、共有していくタイプで、複数の翻訳者が廉価で導入できるメリットがあります。

 

2.「繰り返し部分」の翻訳料金は無料ではないの?

 

1.で述べておりますように、翻訳メモリーに蓄積されたデータベースから、過去に翻訳した事のある文章や類似の文章が出てきますと翻訳支援ツールが「翻訳の候補」を呼び出してきますが(この部分を「繰り返し部分」あるいは「重複部分」などと呼んでおります)、お客様の中には、「一度翻訳した事のある文章が再度出てきて過去の翻訳結果を充当するのだから、その部分の翻訳料金は無料でもいいのではないか?」とおっしゃられる方もいらっしゃいますが、翻訳支援ツールが呼び出してきた「翻訳の候補」を、相応しいかどうか、採用するかどうかを判断する、あるいは「過去の類似した構文の翻訳結果」が呼び出されてきた時に、今回の原文に合わせて正しい翻訳に改訂するのは、あくまで翻訳者自身であり、そこには翻訳者としての労力、作業が発生いたします。弊社では、「繰り返し部分」、「重複部分」にあたる文章の翻訳料金は、新規翻訳料金の20%の単価といたしております。TRADOSで解析し、「新規翻訳」、「繰り返し部分」にあたる部分がそれぞれどのぐらいの量だったかも明示いたします。

 

上記のような役割を果たす翻訳支援ツール、TRADOSは、翻訳結果の統一化、スピードアップ、コスト削減に欠かす事のできないツールとなっております。TRADOSは主に、InDesign や Word などに対応しております。対応していない文書ファイル、アプリケーションなどもありますので、詳しくは弊社までお問い合わせください。